自分自身の気持ちの整理の為に書きます。
もうすぐ1ヶ月にもなる前の話。
俺がやっている太鼓の会に、篠笛専門の笛士がいた。
その方はバチを握る事なく、笛一筋だった。
俺が太鼓を始める前からのメンバーで、我が親父と同じく会創設メンバー。
いつも俺を自分の孫のように可愛がってくれた。
新しい組手が出来上がって、『こういったイメージの曲を、この部分で吹いて欲しい』とお願いすると直ぐに作曲してくれた。
いつでもパワフルで80歳を越えても、ステーキやビールを美味しそうに口にしていた人でした。
仕事は翻訳で、勿論英語は堪能。
そんなスーパーマンが今月初旬に虹の世界へ召された。
御年92歳。
天晴れだ。
娘さんから聞いた話だが、生涯で一番の思い出は、俺達の後ろで笛を吹いている時だったそうです。
そして、『俺が死んだらコレを渡して欲しい』と我が会へ寄付金を用意してくれていたらしい。
それを聞いて号泣した。
そんなにも想っていてきれたんだ。
晩年は足が弱り、電動車椅子になったが、その電動車椅子で練習会場に来て子ども達にお菓子を持って来てくれた。
俺が結婚した時も喜んでくれた。
俺にとっては3人目の祖父だった。
今まで、ありがとうございました。
貴方の笛の音色は忘れません。
娘さんから形見に篠笛を譲り受けました。
もう聞く事は出来ないけど、きっと俺達の太鼓の音は天に届くと信じて、精進します。
感謝。
合掌。
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